建設業許可の申請書類の書き方にお困りではありませんか?
本記事では申請書類のひとつ「経営業務の管理責任者の略歴書(様式第七号 別紙)」について、その書き方をわかり易く解説していきます。
この記事を読めば・・・!
※補足
申請書類の書き方や提出可否などは各都道府県によって異なる場合があります。
本記事は東京都と大阪府の手引きを参照しています。
申請書類「経営業務の管理責任者の略歴書」の概要
経営業務の管理責任者の略歴書(第七号別紙)の概要については下記の通りです。
※「国土交通省HP」からダウンロードできます
建設業許可を申請する場合に提出が必須になる書類
経営業務の管理責任者の略歴書(第七号別紙)の申請区分による提出必要可否は下記の通りです。
経営業務の管理責任者は建設業許可の要件のひとつですので、その略歴を示す本書類は全ての申請区分で必要になります。
なお申請区分については詳しく知りたい方は下記ページを参考にして下さい。
建設業許可の申請にはいくつかの区分があります。 どの区分で申請すれば良いのか分からずお困りではないでしょうか? この記事を読めば・・・! ・建設業許可の区分についてわかる! ・自社が申請すべき区分がわかる! 建設業許可の申[…]
申請書類「経営業務の管理責任者の略歴書」の書き方・記入例
本書類は、経営業務の管理責任者の略歴を記入する書類ですが、その内容は別途作成する様式第七号の「経営業務の管理責任者証明書」の内容と相違がないよう作成する必要があります。
では早速、経営業務の管理責任者の略歴書(第七号別紙)の書き方と記入例を見ていきましょう。
記入例
※記入例はわかりやすく赤字で記載していますが、申請で認められているのは黒インクのみです。
①経営業務の管理責任者の住所・氏名他
経営業務の管理責任者について、下記の通り各情報を記入していきます。
・住所
経営業務の管理責任者の個人の住所(住民票上の住所)を記入します。
居所が異なる場合は両方記載し、居所についての確認書類を添付しましょう。
・氏名
経営業務の管理責任者の氏名を漢字フルネームで記入します。
・生年月日
経営業務の管理責任者の生年月日を記入します。
・職名
申請時の職名を記入します。
※代表取締役・取締役・事業主・支配等が該当
②職歴
経営業務の管理責任者の職歴を記入します。
学校卒業以降の職歴を記入しますが、建設業に関する職歴は全て記入するようにしましょう。
また経営経験が具体的にわかるような役職名や職歴の書き方を意識しましょう。
ここでも上記①同様に「経営業務の管理責任者証明書(様式第七号)」の記載内容と相違のないように注意しましょう。
③賞罰
経営業務の管理責任者が過去に行政処分や刑事罰を受けている場合はその年月日と内容を記入します。
該当がなければ「なし」と記入します。
ここに何かしらの記入があれば、許可が下りないかというと必ずしもそうではなく、例えば許可取り消しの行政処分を過去に受けていてもそれから5年以上が経過していれば欠格要件には該当しないため、許可は受ける事は可能です。
欠格要件委該当する行政処分や罰則を受けているにも関わらず「なし」とした場合は虚偽申請でペナルティを受けることがありますので、事実関係はしっかりと確認を行いましょう
④日付
申請日の日付を記入する為、作成時は空欄にしておきましょう。
⑤氏名
経営業務の管理責任者個人の氏名を記入します。
経営業務の管理責任者が法人の代表者である場合でも、代表者印ではなく個人印(実印)を押印します。
また「経営業務の管理責任者証明書(様式第七号)」の申請者と同一人の場合で、証明書に個人印を押印している場合は、必ず同一印を押印します。
申請書類「経営業務の管理責任者の略歴書」まとめ
本書類は、「経営業務の管理責任者証明書(様式第七号)」の別紙という扱いで、経営経験を具体的に示すための書類です。
証明書の記載内容と相違ないように作成する事はもちろん、一緒に提出する確認書類(全部事項証明書など)の内容とも相違が無いように注意しましょう。
また、建設業許可の申請について詳しく知りたい方は下記ページで申請方法について必要な情報を全てまとめていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
「建設業許可を取りたいけど何から手をつけたら良いの?」 「申請ってどれくらい手間なの?」 「お金ってどれくらいかかるの?」 建設業許可を初めて取る皆様がぶつかりがちなお悩みや疑問を解決する為に、許可の申請から取得までの流れをどこよりも[…]
なお、申請書類は都道府県ごとにルールがあり、必要書類や記載方法は全国一律ではありません。
必ず申請行政庁が出している手引きを確認するようにしましょう。