電気工事施工管理技士になるには?難易度や受験資格を詳しく解説!

建設業界における人気資格のひとつに「電気工事施工管理技士」があります。現場で役立つ知識を養えるだけでなく、自身のキャリアアップにも大きく役立つ資格である電気工事施工管理技士について、その概要から資格を得るための方法まで、どこよりも詳しく解説していきます。

電気工事施工管理技士とは?

電気工事施工管理技士とは、国家資格である「施工管理技士」の1種であり、電気工事の施工計画作成から現場の工程管理、安全管理などを行う電気工事施工のエキスパートです。

電気工事施工管理技士には1級と2級があり、電気工事施工管理技士になると、電気工事の施工管理に関する知識を体系的に習得する事が可能で、また公共工事に配置が義務付けられる主任技術者や監理技術者になれる資格であることもあり、建設業界において非常にニーズの高い資格のひとつです

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電気工事施工管理技士になるメリット
電気工事施工管理技士は、公共工事に参加している業者にとっては配置技術者の一人として現場を任せられるだけでなく、経営事項審査の点数があがり入札に有利になることもあり、1人でも多く必要とする人材となります。そのため転職において有利な資格といえます。

また、建設業許可の取得も電気工事施工管理技士を持っていると有利になります。建設業許可の電気工事業を取る条件のひとつに電気工事の実務経験10年という条件がありますが、電気工事施工管理技士を持っていることで、その条件が不要になります。実務経験10年を証明することは申請実務上、非常に難易度が高いため、この資格を持っていると建設業許可の取得時に有利に働きます

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電気工事施工管理技士になるには

電気工事施工管理技士になるには、一般財団法人建設業振興基金が実施する電気工事施工管理技術検定を受験し合格する必要があります。試験は1級、2級ともに学科(第一次検定と呼ばれ択一式のマークシート試験)と実地(第二次検定と呼ばれ記述式の筆記試験)から成り、その両方に合格する必要があります。

電気工事施工管理技術検定の日程
令和3年の場合、電気工事施工管理技術検定は1級が6月に学科(第一次検定)、10月に実地(第二次検定)、2級は学科が年に2回(前期が6月後期が11月)、実地が1回(11月)実施という日程です。例年似たような日程になることが多いですが、建設業振興基金のHPで公開される日程をしっかりチェックするようにしましょう

なお、受験するにはそれぞれ以下の受験手数料が必要です。
2級電気工事施工管理技術検定
学科(第一次検定):6,600円
実地(第二次検定):6,600円
1級電気工事施工管理技術検定
学科(第一次検定):13,200円
実地(第二次検定):13,200円

電気工事施工管理技術検定の受験資格

電気工事施工管理技術検定を受験するには一定の条件(受験資格)が存在します。その条件として一定の実務経験が必要とされており、学歴によって必要な年数が短縮されるルールになっています(必要年数は1級と2級で異なります)。

2級/学科(第一次検定)の受験資格
受験年度末に年齢が17歳以上の者。

2級/実地(第二次検定)の受験資格
2級の学科(第一次検定)の合格者で電気工事施工に関する実務経験が以下の通りある者。なお、以下表中の指定学科とは電気工事施工に関係のある学科の事です(以下添付画像参照)。卒業した学科が指定学科に該当するかどうかわからない場合は、建設業振興基金に問い合わせて確認するのが確実です。

学歴指定学科指定学科以外
大学卒業者
専門学校卒業者
※高度専門士に限る
卒業後1年以上卒業後1年6カ月以上
短期大学卒業者
高等専門学校卒業者
専門学校卒業者
※専門士に限る
卒業後2年以上卒業後3年以上
高等学校卒業者
中等教育学校卒業者
専門学校卒業者
※高度専門士、専門士以外
卒業後3年以上卒業後4年6カ月以上
その他の者8年以上8年以上

指定学科の一覧

dennki
引用:国土交通省令

1級/学科(第一次検定)の受験資格
電気工事施工に関する実務経験が以下の通りある者。

学歴指定学科指定学科以外
大学卒業者
専門学校卒業者
※高度専門士に限る
卒業後3年以上卒業後4年6カ月以上
短期大学卒業者
高等専門学校卒業者
専門学校卒業者
※専門士に限る
卒業後5年以上卒業後7年6カ月以上
高等学校卒業者
中等教育学校卒業者
専門学校卒業者
※高度専門士、専門士以外
卒業後10年以上卒業後11年6カ月以上
その他の者15年以上15年以上
2級合格者合格後5年以上合格後5年以上

1級/実地(第二次検定)の受験資格
1級の学科(第一次検定)の合格者(学科の受験資格を2級合格者で満たした場合は、合格後の実務経験5年以上が必要)。

詳細についてはHPを確認ください
受験資格については特例やもう少し細かい条件も設定されています。上記に該当しない場合でも、建設業許可を持っている業者での主任技術者の経験があれば必要年数が短縮されるケースなどがあります。詳細を知りたい方は建設業振興基金のHPを参照下さい。

電気工事施工管理技術検定の内容と合格基準

電気工事施工管理技術検定の試験内容はそれぞれ以下の通りで、合格基準は全て60%以上の得点となっています。
※令和3年度の試験内容を参考にしており今後変更になる可能性があります

2級電気工事施工管理技術検定/学科(第一次検定)
試験内容:電気工学等、施工管理、関連法規に関する択一式試験
試験時間:150分
合格基準:得点が60%以上

2級電気工事施工管理技術検定/実地(第二次検定)
試験内容:施工管理に関する択一式試験および筆記試験
試験時間:120分
合格基準:得点が60%以上

1級電気工事施工管理技術検定/学科(第一次検定)
試験内容:電気工学等、施工管理、関連法規に関する択一式試験
試験時間:270分
合格基準:得点が60%以上かつ施工管理科目の得点が50%以上

1級電気工事施工管理技術検定/実地(第二次検定)
試験内容:施工管理に関する択一式試験および筆記試験
試験時間:180分
合格基準:得点が60%以上

電気工事施工管理技術検定の合格率

電気工事施工管理技術検定の合格率は、2級が学科(第一次検定)で50~60%実地(第二次検定)で40%台で推移しており、1級は学科40%台実地が60~70%で推移しています。学科と実地を合わせると合格率が1級2級ともに50%以下であり比較的難易度が高い資格といえます。

合格率の推移

2級学科(1次)2級実地(2次)1級学科(1次)1級実地(2次)
平成26年54.4%39.0%35.6%63.1%
平成27年55.2%40.4%45.1%63.4%
平成28年58.7%41.6%46.0%69.1%
平成29年62.8%39.9%48.0%62.5%
平成30年62.8%43.2%56.1%73.7%
令和元年58.7%45.4%40.7%66.3%
令和2年58.5%64.1%38.1%72.7%

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オススメな理由その2:メールによる質問サポート
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オススメな理由その3:低価格
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電気工事施工管理技士になるには?まとめ

以上、ここまで電気工事施工管理技士について、その概要や検定試験についてご紹介してきました。

電気工事に関わる方であれば、持っているとご自身のキャリアアップに非常に役立つ国家資格ですので、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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